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zoom RSS オレゴン転生紀行6

<<   作成日時 : 2010/11/21 15:10   >>

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                   牧場の裏庭にて


牧場には2〜3時間滞在しました。

ヴィクトリアは、他にも私に見せたいところがあるらしく、いとこたちに別れを告げて車に乗り込みました。

髭づらの男たちは「また、来いよ。今度は泊まりがけでな。」と言ってくれました。
風貌に似合わず本当にいい人たちでした。

アメリカというと「世界の中心」的なイメージがあるのですが、田舎はこんなにいいところなんだと
改めて思いました。



車で1時間ほど南下して、大きなドーム状の建物の前で停車しました。



中に入ると、観客席がいくつかと、大きな土のグラウンドがありました。

そこに、馬に乗った白人女性がいました。

女性は、馬を走らせたり、停まらせたりしています。

彼女はヴィクトリアが入ってきたのに気付くと、手を振りました。

どうやら、ヴィクトリアの友人のようです。

「ここは競走馬の訓練センターなの。」ヴィクトリアが教えてくれました。

馬を良く見てみると、たしかに今まで見てきた馬とは違い、脚が長く筋肉質でしなやかな動きをしていました。

なるほど、と思いましたが、私は動物には興味がなく、すぐに飽きてしまいました。

ヴィクトリアは横で長々と馬の解説をしてくれています。

私にも、馬を好きになってもらいたい気持ちが、ひしひし伝わってきます。

しかし、私には、自分が馬を好きになれないことは分かってました・・。



キャンパスへ向かっての帰り道、ヴィクトリアはこう提案してきました。

「アメリカに移住して来て、そして私と一緒にいとこの牧場で働かない?」

アメリカ人は、感情表現がストレートだと聞いていましたが、
これはある意味ともプロポーズとも受け取れます。

びっくりしました・・。


思わず固まった私を見てヴィクトリアは、「もしトシがそれを望むなら・・。」と付け足しました。

私が固まってしまったため、車内の空気も固まりました。



しばらく走り続けたところで、車が突然スピードダウンしました。

そして、やがて路肩で停まってしまいました。

私はヴィクトリアが車を停めたと思ったのですが、そうではなく故障のようです。


「どうしたの?」と聞くと、
「わかんないわ。車が動かなくなっちゃったの。トシ、あなた動かせる?」という答え。

彼女に代わって運転席に座ってみたのですが、日本製の車ではなかったし、
ギアのシフトレバーも変な位置についていて、故障の原因が全くわかりませんでした。


秋のオレゴンの陽は、すでに傾きかけて、少しずつ闇が迫ってくるのがわかります。
ド田舎なので、通りかかる車もありません。

焦りました。

薄暗い闇が迫ってきたところで、完全にお手上げになりました。


暗い車の中に座って「あ〜あ、困ったね。」というと、
突然ヴィクトリアが、ピタッと体を寄せ顔を近づけてきました。

そして「私、トシとここで1晩すごしてもいいのよ。」そう言いました。

甘い吐息が顔にかかるのを感じました・・・・





真っ暗な道を車は速度を上げていました。

いい雰囲気のところを、偶然車が通りかかったのです。

いかにも「田舎のお兄さん」といった感じの素朴な青年が下りてきて、車をみてくれました。

クラッチの問題でしたが、大きな故障ではなく、すぐに直りました。


「いいところ」を邪魔されてヴィクトリアは、若干残念そうでしたが、

私は、この時点で何か特別なものを感じていました。

あんなタイミングで車が現れるなんて、まるで映画のワンシーンです。

都合が良すぎます。

しかしこれが、前世と関係していると確信するにはもう少し時間が必要でした。




やがてポートランドの街が見えてきました。

街の灯りが、ここが日本でないことを改めて教えてくれます。


ヴィクトリアがひと際大きなビルの摩天楼を指さしていいました。

「私のパパはあそこの銀行の重役なの。もしトシが移住してくるなら、色々便宜を図れると思うわ。」


この時点で私の心は本当に大きく揺れ動いていました。


たぶん、ヴィクトリアのことを好きになれると思いましたし、

第一、相手から好きになってもらえるのはとてもありがたいことでした。

私は日本では全く女性から好きになられた経験がなかったのです。


ヴィクトリアと結婚してアメリカに骨を埋める・・・その選択肢もあるのだな・・強くそう感じました。

ただ一方で、始めてまだ2年のヨーガの修行をあきらめる気にもなれませんでした。






キャンパパスに到着したのは夜遅くでした。

桧山氏は、自宅に帰らずに待っていてくれました。


故障のため遅くなったことを説明しようとすると、桧山氏は言葉を遮って
「いいんですよ。連絡をくれれば、ヴィクトリアと泊まってきてもよかったのに。」と
全てをわかっているかのような笑顔でいいました。

桧山氏をはじめ、キャンパスのスタッフ全員が、うすうすそういう関係だと思っているのは感じていました。
そして、今回のこの件で「公認の仲」になってしまうのは必至でした。

ヴィクトリアとのことを本気で考えなければいけない状況になりつつありました・・。



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                     ヴィクトリアと一緒に馬の世話
           





























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